前回のブログで不登校の解決策を列挙しましたが、もう少し触れておきたいと思います。
職業柄、不登校のお子さんを持たれている保護者の方と面談をするのですが、よくあるケースで、本人の気持ちを尊重したい為か本人が今日は行きたくないと言っているのでということで、登校や支援を止めてしまう事が多々あります。
このようなケースの多くはあまりうまくいきません。2回、3回と続くと復帰できる可能性は限りなく小さくなります。※急性期の場合は休養が一番ですが…
これは、本人が気分本位になってしまっている為、起こることです。この気分本位に大人が振り回されてはいけません。子ども優位になり、全てを大人が飲んでしまうと、解決どころか悪化していくばかりです。子ども本人が主役なんだけれども、大人は子どもと一緒に問題を解決していくパートナーでなければなりません。行動本位にする必要があります。
ここで、また傾聴の出番になります。学校等(学校以外の約束した場所という意味が込められています)に行きたくないという気持ちに向き合わなければなりません。どういう心境なのか、どういうこと/考えが邪魔をしているのか、しっかりと向き合う必要があります。
注意しなくてはならないのが、保護者や大人が根性論や気合の考えを入れてはいけないことです。例えば、約束したじゃないかとか、誰々が待ってて迷惑かけちゃうからとりあえず行ってみようよとか、恐怖の対象をはっきり聞き取り、自分自身で整理しないと、恐怖はどんどん膨れ上がっていきます。 ※暴露療法的にあえて不安に飛び込んでみるという考え方はここではおいておきます。
ここでの大人の役割は情報や考えを+αしてあげ、一人じゃないんだよ。、味方なんだよ。、ということを伝えることです。本人の気持ちに寄り添う必要性があります。子どもの気持ちを丸のみもよくありません。例えば、ここまで一緒にやってみようか、こういう考えはどう?とか、心配性な子どもには対象になっている情報に安心材料を付け加えてあげるなど…本人が主役であることを忘れず、上手く支えてあげると案外、動きだしてくれるものです。
現状、どのようにこのような言葉をかけたらいいか、お悩みの方は担任の先生やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、特別支援の先生、市役所の子ども相談の担当課等にご相談してみるといいと思います。
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